Swift|iOSロック画面に情報が表示される仕組み:Now Playing と Live Activity の違い
作成日:2025-11-24
更新日:2025-11-24

ロック画面に情報が表示される仕組み
iOS には、ロック画面に「進行中の情報」を表示するための仕組みがいくつか用意されている。
一般的にイメージしやすいのは、音楽アプリを開いたときに出る 再生コントロール。
しかし、実際には 2つの全く異なるシステム がロック画面に情報を出している。
その2つが:
- Now Playing(音声アプリ専用のコントロールUI)
- Live Activity(進行中の情報を表示するリアルタイムビュー)
どちらもロック画面に出るが、仕組みも用途もまったく違う。
Now Playing とは?
音声・音楽アプリ専用に用意された、iOS標準のメディア表示システム。
特徴
- 再生 / 一時停止 / スキップなどの 操作ボタンあり
- ロック画面、コントロールセンター、CarPlay に自動的に表示
- MPNowPlayingInfoCenter に情報を設定すると iOS がUIを生成する
- 音楽アプリの“正規のコントロールパネル”
役割
「これは今、音を再生しているアプリです」
とiOSに伝えるための仕組み。
Live Activity とは?
iOS 16 で登場した、進行中の状態をロック画面やDynamic Islandに表示する機能。
特徴
- カスタムUIを自由に作成できる
- 音声アプリ以外でも利用可能(配送情報、タイマー、運動記録など)
- 操作ボタンは基本持たない、情報表示が中心
- ActivityKit を使って開始・更新・終了を管理
役割
ユーザーに「今この処理が進んでますよ」という状態を見せるためのもの。
では、なぜ Live Activity がロック画面に表示されるのか?
結論
Live Activity は “ロック画面に表示される前提の仕組み” やから。
Dynamic Island にだけ出す、ロック画面だけに出す、という選択式にはなっていない。
Activity を開始すると:
- ロック画面
- Dynamic Island(対応機種)
- スタンバイ画面(iPadOS 18以降)
に自動表示される設計になっている。
つまり
Live Activity を使うアプリは、
特に意図しなくてもロック画面に表示される。
Now Playing と Live Activity は“似てるけど別物”
両方がロック画面に出るため勘違いしがちだが、構造は完全に別。
| 機能 | 目的 | UI | 操作 |
|---|---|---|---|
| Now Playing | 音声再生のコントロール | iOSが自動生成 | 再生/停止/スキップが可能 |
| Live Activity | 進行中の情報提示 | 開発者が自由に作る | 基本操作なし(情報のみ) |
両者はそれぞれ独立して動作する。
そのため、音声アプリがLive Activityを使うと、Now Playingとは別枠でロック画面に表示される。
混乱しやすいポイント
- Live Activityは「音声アプリ専用のUIではない」
- Now Playingを使っていても、Live Activity開始でロック画面にもう1つ情報枠が出る
- Live Activityは操作を持たないため、「ボタンがない=バグ」ではない
- Activityは「ロック画面に表示しない」という設定が存在しない
- 非表示にするには Activityを開始しない or 終了する しかない
まとめ
- iOS には Now Playing と Live Activity という2種類のロック画面表示システムがある。
- Live Activity は開始するとロック画面にも表示される仕様であり、これは正常動作。
- 音声アプリで両方を使うと、操作カード(Now Playing)と情報カード(Live Activity)が並ぶことがある。
- 目的に合わせて、どちらを使うか設計段階で決めることが重要。
Vocabulary List
| English | Japanese |
|---|---|
| Now Playing | メディア再生インターフェース |
| Live Activity | ライブアクティビティ |
| media control | メディア操作 |
| system-generated UI | システム自動生成UI |
| ActivityKit | アクティビティキット |
2025-11-24
編集後記:
この記事の内容がベストではないかもしれません。