JOINの書き方[まずA+B]最も内側のテーブルが一番大事である|inner-most
作成日:2025-05-24
更新日:2025-05-25

JOINは
内側を考えよう
内側を考えよう

内側?

JOINする順番ではなく
内なのか外なのか
💡JOINには「内側」と「外側」がある──順番ではなく構造

こんなふうに
カッコで囲む
FROM ( -- 外側のJOIN開始(全体)outer
( -- 内側'のJOIN開始 inner
( -- 最も内側のJOIN開始 inner-most
(SELECT ... FROM テーブルA) AS A
LEFT JOIN (SELECT ... FROM テーブルB) AS B
ON A.キー1 = B.キー1
) -- 最も内側のJOIN終わり
LEFT JOIN (SELECT ... FROM テーブルC) AS C
ON A.キー1 = C.キー1
) -- 内側'のJOIN終わり
LEFT JOIN (SELECT ... FROM テーブルD) AS D
ON A.キー2 = D.キー2
) -- outer: 外側のJOIN終わり

カッコが多すぎて
わからない

もっとも内側だけを
抜き出してみよう
もっとも内側が核になるテーブル|inner most
(
(SELECT ... FROM テーブルA) AS A
LEFT JOIN (SELECT ... FROM テーブルB) AS B
ON A.キー1 = B.キー1
)

A と B をくっつけた?
A + B (From A Left Join B)
ここがFromの核
💡 なぜ もっとも内側がいちばん大事なのか
理由 | 備考 |
---|---|
土台になるから | 最初にJOINされるテーブル同士が「構造の芯」になる |
すべてのJOINがそこに乗っかるから | 外側のJOIN(CやD)は、A+B に依存する |
Aの主語が全体の主語になるから | たとえばAが明細なら「明細中心の設計」、Aがマスタなら「マスタ中心設計」になる |
🧱 内側が主語|構造の核
いちばん内側にあるJOINが設計の中心。
先に書くかどうかじゃない。
構造的に“依存される側”が、真の主語。
いちばん内側にあるもの=構造の核
この発想に切り替えると──
SQLが「構文」じゃなくて「構造物」に見えてくる。
内と外:土台と肉付けで考える
✅ 設計のステップ
1️⃣「このSQLは何を中心にしたいか?」を決める
↓
2️⃣ 中心となるテーブルを「もっとも内側」に置く(A)
↓
3️⃣ 最初に結合すべき相手(B)をJOIN(A+B)
↓
4️⃣ C, D…は補助情報として肉付けしていく
✅ 「土台 → 肉付け」のイメージ
Step 1:土台を作る
A
\
+-- B ← inner JOIN(最も内側)
Step 2:補助情報を付ける
(A+B)
\
+-- C ← inner' JOIN(中間)
Step 3:全体統合を行う
(A+B+C)
\
+-- D ← outer JOIN(外側)
「A + B」で土台(核)を作る
- 内側のJOIN:(A+B)が土台になる
- A+Bに、外側(CやD)をくっつけていく
どのJOINが一番内側にあるか=何を中心に設計しているか
という構造の設計やねん。
⚠️ 補足:「INNER JOIN」は意味が違う
用語 | 意味 |
---|---|
INNER JOIN | 結合の種類(JOINのタイプ) |
inner-most JOIN (もっとも内側) | JOINの中で最も内側=基礎構造の意味 |
混同しやすいけど、まったく別の概念なので注意!
参考文献
- Joe Celko’s SQL for Smarties: Advanced SQL Programming
- 達人に学ぶ SQL徹底指南書(ミック)
- 達人に学ぶDB設計徹底指南書(ミック)
SQL は
順番 ではない
順番 ではない

To be continued…
CLICK
2025-05-24
編集後記:
この記事の内容がベストではないかもしれません。
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