銀河鉄道

JOINの書き方[まずA+B]最も内側のテーブルが一番大事である|inner-most

サムネイル
[SQL]inner-most isthe center
JOINは
内側を考えよう

内側?

JOINする順番ではなく
内なのか外なのか

💡JOINには「内側」と「外側」がある──順番ではなく構造

こんなふうに
カッコで囲む

FROM (  -- 外側のJOIN開始(全体)outer

        (  -- 内側'のJOIN開始 inner

            (  -- 最も内側のJOIN開始 inner-most
                (SELECT ... FROM テーブルA) AS A		
                LEFT JOIN (SELECT ... FROM テーブルB) AS B 
                ON A.キー1 = B.キー1
            )  -- 最も内側のJOIN終わり

            LEFT JOIN (SELECT ... FROM テーブルC) AS C 
            ON A.キー1 = C.キー1

        )  -- 内側'のJOIN終わり

        LEFT JOIN (SELECT ... FROM テーブルD) AS D 
        ON A.キー2 = D.キー2

)  -- outer: 外側のJOIN終わり

カッコが多すぎて
わからない

もっとも内側だけを
抜き出してみよう

もっとも内側が核になるテーブル|inner most

(
    (SELECT ... FROM テーブルA) AS A		
    LEFT JOIN (SELECT ... FROM テーブルB) AS B 
    ON A.キー1 = B.キー1
)

A と B をくっつけた?

A + B (From A Left Join B)

ここがFromの核

💡 なぜ もっとも内側がいちばん大事なのか

理由備考
土台になるから最初にJOINされるテーブル同士が「構造の芯」になる
すべてのJOINがそこに乗っかるから外側のJOIN(CやD)は、A+B に依存する
Aの主語が全体の主語になるからたとえばAが明細なら「明細中心の設計」、Aがマスタなら「マスタ中心設計」になる

🧱 内側が主語|構造の核

いちばん内側にあるJOINが設計の中心。
先に書くかどうかじゃない。
構造的に“依存される側”が、真の主語。
いちばん内側にあるもの=構造の核

この発想に切り替えると──
SQLが「構文」じゃなくて「構造物」に見えてくる。

内と外:土台と肉付けで考える

✅ 設計のステップ

1️⃣「このSQLは何を中心にしたいか?」を決める  
↓  
2️⃣ 中心となるテーブルを「もっとも内側」に置く(A)  
↓  
3️⃣ 最初に結合すべき相手(B)をJOIN(A+B)  
↓  
4️⃣ C, D…は補助情報として肉付けしていく

✅ 「土台 → 肉付け」のイメージ

Step 1:土台を作る
  A
   \
    +-- B  ← inner JOIN(最も内側)

Step 2:補助情報を付ける
  (A+B)
       \
        +-- C  ← inner' JOIN(中間)

Step 3:全体統合を行う
  (A+B+C)
           \
            +-- D  ← outer JOIN(外側)
「A + B」で土台(核)を作る
  • 内側のJOIN:(A+B)が土台になる
  • A+Bに、外側(CやD)をくっつけていく

どのJOINが一番内側にあるか=何を中心に設計しているか
という構造の設計やねん。

⚠️ 補足:「INNER JOIN」は意味が違う

用語意味
INNER JOIN結合の種類(JOINのタイプ)
inner-most JOIN
(もっとも内側)
JOINの中で最も内側=基礎構造の意味

混同しやすいけど、まったく別の概念なので注意!

参考文献

  • Joe Celko’s SQL for Smarties: Advanced SQL Programming 
  • 達人に学ぶ SQL徹底指南書(ミック)
  • 達人に学ぶDB設計徹底指南書(ミック)


SQL は

順番 ではない

To be continued…

著者

author
月うさぎ

編集後記:
この記事の内容がベストではないかもしれません。

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