【PowerShell】指定フォルダ内のファイルを一括オープンするスクリプト
作成日:2025-11-09
更新日:2025-11-09

一括オープンする(遅延付き)
# 目的: カレントディレクトリにあるファイルのうち、*.ps1ファイルを除いた全てを、
# 関連付けられたプログラムで開くスクリプト(システム負荷軽減のため、起動間に遅延を挿入)
# ファイル起動間の遅延時間(秒)。ここではシステムが応答できるように 0.5 秒を設定
$DelaySeconds = 0.5
$DelayMilliseconds = $DelaySeconds * 1000
Write-Host "📂 ファイル起動処理を開始します。システム負荷軽減のため、間隔を空けて開きます..."
# 現在のディレクトリにあるファイルのみを取得し、拡張子が「.ps1」ではないものに限定
Get-ChildItem -Path . -File | Where-Object { $_.Extension -ne ".ps1" } | ForEach-Object {
# Start-Process コマンドレットを使用してファイルを開く
Start-Process -FilePath $_.FullName
# 開いたファイル名を表示
Write-Host " -> $_.Name を起動"
# システムが次のファイルを開く準備ができるまで、指定した時間だけ待機
Start-Sleep -Milliseconds $DelayMilliseconds
}
Write-Host "✅ 対象ファイルの起動処理を完了しました。システムへの負担を考慮した優しい処理でした"
遅延付きって?

待つことで負荷が軽くなる
なぜ「待つ」と負荷が軽くなる?
同時実行を避けられるから
パソコンは、一度にたくさんのアプリを開くと
CPU・メモリ・ディスクが「同時アクセス」になって混雑する。
一瞬で複数の処理を投げると、全部が「今すぐやりたい!」って競争になる。
でも、0.5秒ずつ間をあけて起動すると、
「1つ終わって、次」というリズムになるから、
CPUもディスクも落ち着いて順番に仕事できる。
UIの応答も保たれる
PowerShellで一気に複数のアプリを起動すると、
画面更新や入力受付を担当するUIスレッドも詰まりやすい。
少し待つことで、そのUIスレッドに“呼吸の余白”ができて、
「応答なし」になりにくくなる。
SSDやHDDの寿命にもやさしい
ディスクアクセスが集中すると、読み書きが連続して、熱や負担が増える。
短い待ち時間を入れるだけでスパイク(瞬間負荷)を防げる。

結果的にパソコンにも優しい
A short pause keeps the system calm.
(小さな間が、システムを穏やかに保つ。)
処理のまとめ
- フォルダ内のファイルを順番に開く
.ps1ファイルは除外する- 開くたびに0.5秒待って負荷を軽くする
Get-ChildItemでファイル一覧を取るStart-Processで開くWrite-Hostで進行を表示する
文法・構文のポイント
| コマンドレット | 意味・構文 | 説明 |
|---|---|---|
Get-ChildItem -Path . -File | カレントディレクトリのファイル一覧を取得 | -Path .で「現在のフォルダ」を指定する |
Where-Object { $_.Extension -ne ".ps1" } | .ps1以外のファイルを絞り込む | $_はパイプで流れてきた1件のオブジェクトを指す。-neは「not equal」 |
ForEach-Object { ... } | 各ファイルに対して繰り返し処理を行う | {}の中で1ファイルごとの処理を書く |
Start-Process -FilePath $_.FullName | ファイルを関連付けアプリで開く | 拡張子に関連するアプリで自動起動される |
Start-Sleep -Milliseconds $DelayMilliseconds | 一定時間待機する | ここで0.5秒の間隔を置いて、負荷を軽くする |
Write-Host "..." | メッセージをコンソールに出力 | 進行状況を視覚的に把握できる |
Vocabulary
| 英語 | 日本語 | 補足 |
|---|---|---|
| delay | 遅延 | waitよりも「意図的に間を置く」ニュアンス |
| process | プロセス、処理 | PowerShellではアプリやプログラムの実行単位 |
| pipeline | パイプライン | コマンド同士をつないでデータを流す仕組み |
| iteration | 繰り返し | ForEach-Objectのように1件ずつ処理する動作 |
| extension | 拡張子 | ファイルの種類を示す文字列(例: .txt) |
| path | パス | ファイルやフォルダの場所を示す |
| object | オブジェクト | PowerShellの基本単位。データ+属性を持つ |
| console | コンソール | 実行メッセージを表示する黒い画面 |
Let the code breathe,
one file at a time.
one file at a time.
2025-11-09
編集後記:
この記事の内容がベストではないかもしれません。
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