Intent Classification(意図分類)|チャットボットが自然に会話するために必要なもの
作成日:2025-06-03
更新日:2025-09-03

Intent Classification

Intent ?

日本語で言えば、
意図(Intent)を
分類すること
AIの意図分類(Intent Classification)って何?

ボットが一つの窓口でいろんな質問に答えようとする時に、
まずすべきことは、
「これって何の話?」を分類すること。
たとえば。
- 「今の天気は?」
- → 天気APIを叩かなければ!
- 「ありがとう」
- → 雑談として処理しよう!
- 「PDFを読んで教えて」
- → 自社文書の検索をしなければ!
- 「明日の会議予定ある?」
- → スケジュール確認をしなければ!
1つの入口で全部受け付けて、正しい返しをするには、“分類”が重要になる。

分類によって、
その後の処理を変えているんだ
チャットボットでの Intent Classification のやり方

分類方法は、いろいろある
Rule-based(ルールベース)
「ありがとう」「よろしく」みたいなキーワードで条件分岐。
手作業だけどシンプルで速い。精度はまあまあ。
MLモデル(機械学習)
過去の会話ログを学習させて、「これは雑談」「これは質問」を自動で判断。
精度は高いけど、学習データと保守がちょい重め。
LLM利用(ChatGPTなど)
プロンプトで「これって何系の質問?」と、分類させる。
ラクだけどAPIコストがかかる。
ハイブリッド型
最初はRuleでふるいにかけて、あいまいなものだけLLMに回す。
速さと精度のバランスが良くて、実用的なやり方。
実例:GoogleやLINE Botでも採用されてる
たとえばDialogflow(Google AssistantやLINE BOTで使われるもの)も、
- ユーザーの入力を「Intent」として分類
- そのIntentに応じた処理や返事を実行
- GUIで「どんな言葉がどのIntentか」設定できる

Intent分類って、
設計なんだ
よくある誤解と実際の構造

「AIなら何でもいい感じにやってくれるだろう!」
っていうのは思い込み。
現実はぜんぜん違う。
人間の期待 | 実際にやってること |
---|---|
勝手に意図を読み取ってくれるよね? | ルールや分類器で「これは雑談」「これは質問」って一つずつ設計してる |
適当に答えてくれるよね? | DB検索とかRAGとかで、構造設計しながら返してる |
文脈もずっと覚えてるよね? | ログを残して順番や構造を細かく管理してる |
どんなファイルでも答えてくれるよね? | PDFごとにインデックス作って、フィルターも実装してる |

裏では、
地味に分類してるんだ
魔法感を作るための「地道な構造設計」
AIが自然に見える裏には、これだけの設計が詰まってる。
- ルールで意図分類
- 質問文をチャンク分割
- ベクトル検索
- 結果の整形
- 文章の生成
- ログ出力と構造管理
ここまでして、ようやく「あっ、なんか自然に答えてくれた」ってなる。
まとめ
意図分類は、複数の機能を持たせたボットには必要な設計。
結局、ボットにとって「これは質問?お願い?それとも世間話?」っていうのは、教えてもらわないとわからない。
その“教え”をどうデザインするかが、チャットボット設計での大切なところ。

ひとことで言うと
けっこう大変!
2025-06-03
編集後記:
この記事の内容がベストではないかもしれません。
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